初☆クリスマス
ケンカ・・・になんのかな?
先に家に帰ってきちまった
さっきまで久保ちゃんと一緒にいたはずの俺は
今は一人ソファで毛布にくるまっている
今日、学校の帰り道
いつものように久保ちゃんとセブンに寄った
セブンはここ最近派手に飾りつけされて、レジにはクリスマスツリー、音楽もそれらしきものが流れてた
そういや学校で桂木がそんなこと言ってたっけ?
俺が久保ちゃんと出会って来月でちょうど1年
「もうすぐクリスマスなんだよな?」
何をする日かイマイチわかんねぇけど、周りがワイワイ賑やかでなんだか楽しそうで、俺もなんかしたい〜ってワクワクしてた
「うん、そうだねぇ」
久保ちゃんは興味なさそうだけど
「なぁ久保ちゃん、クリスマスイブって皆でパーティってやつするんだろ!?」
「ん〜そういう人もいるみたいね」
「俺もしたい!」
って提案すれば久保ちゃんはのってくれるって思って
「・・したいってパーティ?」
「ああ!」
だけど、久保ちゃんは予想外に困ったようなカオをしてて・・
「久保ちゃん?」
「・う〜ん、、パーティねぇ、って俺もしたことないしなぁ」
なんだかそれがムカついて
「なんだよっ、したことないからしたいんじゃんかっ」
「・・いやそれに、イブの夜は予定入れちゃったしね、あぁ、25日なら・・」
「え!?」予定!?
クリスマスイブに?誰とだよ!?
あまりの驚きに一瞬言葉にならなくて、胸の辺りがズーンと沈んだ気がした
「・・あ、あーっそーかよ、」
「とき・・」
「もういいよっ、別に俺はクリスマスなんてっ!ガキじゃねぇし!」
久保ちゃんの言う事それ以上聞きたくなくて、まくしたてて
「俺、先に帰る!」
久保ちゃんから目ぇ逸らして走って帰ってきちまった
予定?
誰とだよ・・
クリスマスイブって彼女と過ごすことが多いってテレビでやってたし
となると、やっぱ、女・・かな
今までそういう女の存在とか聞いた事なかったけど、
もしかして、―彼女とか、好きな子とか・・・いたりすんのか?
うちのガッコの子じゃねぇよな??
―くそっ、なんでこんな胸がいてぇんだよっ
意味わかんねぇー・・
俺はただ、去年は一緒にすごせなかったし
まぁ、まず、去年どう過ごしたかなんて、覚えてないんだけどさ
だから今年は思い出ってやつ作りたくて、、
久保ちゃんと・・・楽しく過ごしてみたいって思っただけなのによ
「あーっもーっ!!」
頭ン中がゴチャゴチャして意味わかんなくて、頭から毛布かぶった
なんとなく・・・久保ちゃん帰ってもカオあわせづらいし・・
このまま寝ちまおうかな・・・
「うーん・・」
・・なぜか、時任が怒ってた
喜怒哀楽が分かりやすい時任は、これまた分かりやすいぐらい怒って先に走って帰ってしまった
それから俺はとりあえず時任の好きな物を買い込んでコンビニを後にした
俺はなんで時任がへそを曲げたのか分からなくて、一人帰り道にその理由を考えていた
さっきまで、クリスマスの話してて・・時任がパーティしたいって言い出して
あまりにも目をキラキラさせて「俺もしたい!」なんて言って来るから
子供だなぁなんて思ったりして・・
それが愛らしくて、かわいいなぁなんて思ったりして・・
それから・・なんでか怒りだしたんだよなぁ
俺が勝手に予定入れちゃったからかなぁ?
そんなにみんなでパーティしたかったの?
俺はそれよりも・・・
マンションに着いて見上げると部屋に明かりがなく、少し不安に思ったけど、玄関に時任の靴があるのを見てホッとした
「・・時任、ただいまー」
・・・反応ナシ、まだ怒ってるのだろうか
リビングに入るとソファに毛布の膨らみを見つけた
「時任?」
頭から毛布をかぶって丸くなっている姿は猫のシルエットだなぁなんて思ったりして
「寝ちゃってるのかな?」
機嫌直してもらおうと思ったんだけど、起こさない方がいいかなと思ってると
「・・・おかえり」
不機嫌な声がした
「・・ただいま」
やっぱ起きてたのね
「「・・・」」
うーん、やっぱまだご機嫌ナナメみたいね
「時任」
声をかけると、ピクッと時任が反応した
玄関を開く音がした。久保ちゃんが帰ってきたんだ
くそー寝ちまおうと思ったのに、眠れなかったじゃねぇか〜
寝たふりしようかと考えたけど、どーせすぐにバレるだろうから
せいいっぱいいつもの声で「おかえり」と答えた
とにかく、なんでイライラすんのかわかんねぇけど、久保ちゃんは別に悪くねぇし・・
いつもどおりにしようと思って
なんか話さなきゃと考えていると、久保ちゃんが俺を呼んだから
一瞬ドキッとしたけど、バレねぇようにそれを無視して
「久保ちゃん、俺ハラ減った!今日の夕食当番は久保ちゃんだよなっ」
せいいっぱい明るく言った
「・・・そう?じゃあ用意しようかな
・・何が食べたい?」
「え、あっ、ああ、カレー!」
「・・・りょ〜かい」
久保ちゃんはいつもの細い目でそう言ったので
とりあえずホッとして、いつもどおりゲームすることにした
・・・おかしいなぁ
不機嫌かと思ったら、もう怒ってるわけじゃなさそうだし・・それに
いつもならカレーは嫌だって一度は言うのに
今日は自分から食べたいだなんてねぇ・・
いつもどおりに振舞ってるつもりみたいだケド、やっぱまだ怒ってるのかなぁ?
にしてもヨソヨソしいし・・
「うーん・・」
そう唸りながらゲームをする時任の背中を見つめた
「あっだぁ、、くそっ・・」
画面にはまたGAME
OVERの文字
くそ・・全然集中できねぇし、胸になんかつっかかってるみたいでモヤモヤする・・
・・さっきは普通に振舞えたと思うけど、なんかこのままでいいのか、俺
だいたいなんでこんなに気になってんだ、イミ分かんねぇ
分かんねぇけど、こんなに気になるなら聞いちまおうか・・
クリスマス・・誰と過ごすんだよ?って
俺は・・相方なんだし、それぐらい聞いたっていいと思うし
それに、それにもし、久保ちゃんにそういう女がいるとしたら
一緒に住んでる俺って、すげぇ邪魔者じゃねーか?
久保ちゃんだってもしかしたら、そんな風に思ってたりすんのかも・・・
もしそうなら俺・・ここにいてもいいのか?
色々考えてたら何だか・・すげぇ悲しくなってきた
ヤベ・・
俺はそれ以上は考えないようにしたけど、心のシミみたいなもんがどんどん膨れてきて・・・、ゲームもなんもしたくなくて
久保ちゃんのいつものカレーもあまり喉を通らなかった
「俺、もう寝る」
早々と寝室に向かった
すると久保ちゃんが後を追ってきて心配そうに聞いてきた
「時任、具合悪いの?」
「あぁ、少しダルイだけ。ワリィあんま食えなくて」
「いや、それよりも、風邪かな?薬飲んどく?」
「いんや、平気」
「そう?」
「ん」
「じゃ、ゆっくり休みなね?」
久保ちゃんは本当に俺のこと心配してくれてる
優しく微笑まれて胸が・・苦しくなった
「・・久保ちゃん、あのさっ」
部屋から出ようとする久保ちゃんをとっさに呼び止めた
「うん?」
振り返った久保ちゃんはいつものように穏やかだったけど
いつもの細い目じゃなく、真剣な目で俺を見つめた
「いや、何でもね・・おやすみ」
「・・うん、おやすみ」
俺はその瞳を見た瞬間
苦しかった胸が大きく鼓動を打ったのを感じて・・ドキドキして
何も言えなくて、息を呑んだ
こういう時に限って、あんな目するなんて・・
「ずりぃ・・」
時任の、様子がおかしい
ゲームしてても食事しててもココロここにあらず・・って感じで
早々に寝室にこもっちゃってるし
やっぱ体調悪いんだろうか
時任は怒りっぽいけれど、言いたいことはなんでも言う
さっきのケンカ(?)のことでイライラしてるなら
いつもなら俺に不満を叫んでるはず・・
けれどさっきの様子は
何か思いつめたような表情で
何か言いたそうだったけど、言わないし
うーん・・・
俺はセッタを深く吸い込み、ゆっくり吐きだした
どうしたものかな・・
何か気になることでもあるのかな
さっきのこと以外、思い当たるところはないし
時任が話したがらない限り、俺からは聞けないし
とりあえず・・クリスマスの予定はキャンセルにしとこうかなぁ
なんにしたって
お前が楽しくないならイミないじゃない?
ねぇ時任
お前の笑顔が見たいだけなのになぁ・・
クリスマスイブ当日
放課後、いつものように執行部員は部室に集まっていた
「ちょっと相浦君ゲームしてないでっ今日の仕事はちゃんとこなしてよねっ」
「わかったよすぐやるからさ〜」と桂木に叱咤され、相浦が返事をする
「さっ久保田君と時任はさっさと巡回行ってっ」
「ほいほーい、いくよ〜時任」
「あ、あぁ」と久保田・時任コンビもその重い腰を上げた
部室に残った相浦と松原・室田コンビに桂木はため息をつきながらぼやいた
「まぁったく、クリスマスだからってみんなたるんでるわ!さっさと業務こなさないといつまでたっても終わらないじゃないのっ!」
「まぁまぁ桂木」と室田がなだめる
しかし松原が「桂木さん、僕らも今日こなすべき仕事、はじめましょうか」と提案すると
桂木は腰に手をあてて、意気揚々と部員に指示を出し始めた
「そうねっやるわよ!急がないとね!!」
一方巡回を始めた久保田と時任はたいした事件にもあわずに
傾きかけた日が差す校舎を見回っていた
「時任〜、桂木ちゃんがね、松原と室田は溜まった書類業務にあたるらしいから、今日は俺らで全校舎回ってくれってさ」
「あ?まじかよ?時間かかるじゃんよー」
あれから久保ちゃんとは普通にしてたけど、
今日、誰と約束があんのかはやっぱり聞けなかった
聞きたいけど、聞けない・・いややっぱ聞きたくない・・
ここ数日そればっか考えてる気ぃする
体動かせば少しはすっきりするかと思ったけど
くっそーこういう時にかぎって大塚たちが見当たらない
久保ちゃんの少し前を歩いてると
後ろからぽそりと呟く声がした
「平和だねぇ」
「あぁ、そうだな、大塚たちもおとなしくしてるみたいだし」
ったく、誰のせいでこんなに悩んでると思ってんだ
俺がこの数日あんまり眠れねぇっつーのに久保ちゃんは相変わらずだ
今だって、のほほんと煙草をふかしながらのそのそ歩いてる
こんなイライラすんのも、気になって夜眠れねぇのもぜんぶ・・・
全部久保ちゃんのせいだ
最近時任が夜眠れないでいるようだ
いつもなら先にすぐ寝てしまうのに・・あれからずっと何か考え込んでる
いつもと変わらないフリしてるけど、やっぱりギクシャクしてる
時任の変化に俺が気づかないとでも思ってるの?
俺はお前よりもお前のこと・・詳しいんだからね
クリスマスかぁ、今までそういうのに興味なかったんだけど
時任は楽しみにしてたみたいだし
久々にお前の笑顔、見たいんだけどなぁ
何を悩んでるんだろうねぇ・・・
今日は、桂木ちゃんもはりきってるみたいだし、いつもの時任に戻ってくれると嬉しいんだけど・・・
「ねぇ、時任」
「ん?何久保ちゃん」
「今日クリスマスイブじゃない?」
「・・ああ、そうだな」
「プレゼント、何がいい?」
「こっ子供じゃねんだから、いいよっ」
「クリスマスプレゼントってのは〜子供だけじゃないんだよ
彼氏彼女とか友達とか・・大切な人にあげるもんなんだよ」
「・・」
あれ?だまっちゃった
「・・俺にはいいから、今日一緒に過ごすやつにやればいいだろ?」
「・・・」
ん??
えーと、、今日一緒に過ごす人?
「・・それって」
「だからっ!今日約束してる人にだよっ!」
もしもし時任くん?
「だから俺はいらねーよ」
・・何をどこで勘違いしたんだろうかねぇ
言っちまった
久保ちゃんがプレゼントは大切な人にあげるもんだって言っといて
何が欲しい?なんて聞くもんだから
つい言っちまった
カオ見れなくてそっぽむいてたら久保ちゃんが
突然俺の腕を引き寄せて、まじめなカオして俺の目を見つめた
「時任」
「なっなんだよ」
「俺は今日はお前といるつもりだったんだけど?」
「・・は?」
だってお前イブは予定入れたって
「・・誰かと約束してんじゃねーのかよ?」
「俺そんなこといったかなぁ?」
「言っ!」言ってねぇか?!
「んーまぁ予定は入れてたんだけどね・・キャンセルしたよ」
「はぁ?なんでだよっ」
久保ちゃんイミわかんねぇ!
「だってお前みんなでパーティしたいっていうからさぁ・・」
「えっ・・じゃあ久保ちゃん俺のせいで女との約束けったのか!?」
「だーかーらぁ、俺がいつ女と会うって言ったのよ?」
「だってっ・・俺は・・」てっきり・・
はぁ〜と久保ちゃんが大きなため息をついて苦笑いした
「だぁーっ、くっ久保ちゃんが嫌そうにしてたからっ俺はっ」
「・・へぇ、じゃあさ、最近落ち込んでたのは、それを気にしてたせい?」
ぐっ!と言葉につまったけど、
「なっ、いつ俺が落ち込んだんだよっ!?んなの気にするわけねーだろ!」
せいいっぱいなんでもないフリした
「へぇ、そうなんだ?」
「そーなの!!」
「まぁ、どっちにしろ今日はイブだし?お前の望み通り、執行部のメンバーでクリスマスパーティだよ?」
「マジで!?」
「うん」
予想もしなかった久保ちゃんの言葉に俺は
久しぶりに笑って、喜んだ
そーか、久保ちゃんは他の奴と予定してたワケじゃねーんだ。
俺と、俺らと一緒に過ごすんだ・・
俺はさっきまでの暗い気分はどこへやら、一気にテンションが上がって
「よしっ!じゃー、今日の仕事はさっさと済まそうぜっ」
すっげー晴れ晴れした気持ちでいっぱいになった
巡回をようやく終えて部室に戻った頃、外はすっかり日が落ち真っ暗だった
パン!パンパーン!
部室に戻って扉を開けた瞬間大きな音が俺たちを向かえた
「わっ!」
「メリークリスマス!!」
クラッカーを手に持った桂木達が一斉に俺に向けて飛ばしてきやがった
部屋をよく見ると、大きなツリーに折り紙で作ったような飾りつけ
テーブルには大きなケーキと料理が並んでいた
「わっすっげぇ!!お前らいつこんな準備したんだよっ」
俺はとにかく目を丸くしてキラキラ輝く目の前のクリスマスに大興奮だった
「すっごいでしょ?あんたたちが巡回行ってる間よ!いつもより早めに仕事終わらせてみんなで頑張って用意したのよ。時任、あんたがクリスマスしたことないっていうからね。今日はみんなで楽しみましょ!」
「あ、ありがとな。みんな!」
室田、松原、相浦に桂木みんなが俺に内緒ではじめてのクリスマスパーティを計画してくれてた
俺はすげぇ嬉しくて、なんか泣きそうになったけど、ガマンして久保ちゃんに
「ケーキ!!食おうぜ!!」満面の笑みでごまかした
久保ちゃんがみんなに言ってくれたんだろうな・・
俺がパーティしたいって言ったから
俺が一人自分勝手に考えてる間に
久保ちゃんは俺のこと考えてくれてた
分かっちゃいたけどホント久保ちゃんにはかなわね・・
何か変な勘違いしてたらしい時任の
誤解は解けたらしく
初めてのクリスマスパーティをすごく楽しんでくれたみたいだ
こないだ時任にみんなでイブを過ごしたいって言われたときは
ちょっとショックだったんだけどねぇ
イブの夜は二人で過ごそうと思って
ちゃんとしたお店、予約してたんだけどなぁ・・
まぁ、時任が喜ぶならしょうがないかなぁなんて
なんで時任が悩んでたのか分からないけど
今日の嬉しそうな時任見てたら、それはそれで
良かったかなぁなんて俺も嬉しくなった
「久保ちゃん!久保ちゃん!!チキン食う?ケーキもでっかいの取ってやるよ!」
あーあ、目、キラキラさせちゃって、嬉しそうに俺に料理を
よそってくれてる
・・みんなで楽しくっていいのかもね?
「良かったの?久保田君、イブの夜に私たちも一緒で」
桂木ちゃんがこっそり俺に聞いてきた
「うーん、たまにはこういうのもね。ありがとね、桂木ちゃん」
「どーいたしまして!」
時任が喜べばなんでもいいんでしょ?って呆れたような笑顔で言われたケド
その通りだったから俺も自然に笑顔になった
俺ははじめて皆と過ごすクリスマスに大興奮で楽しくって時間も忘れてた
すっかり夜も更けた頃、やっと片付けて解散することにした
外はすっげぇ寒かったけど、心はあったかくて
俺は久保ちゃんの左隣りを歩いていた
そういや、久保ちゃんの言ってたイブの予定ってなんだったんだ?
女との約束ってのは俺の勘違いって分かったけど、それが一つ謎だった
他の奴と会う予定ではなかったようだし、
俺の取り越し苦労ってやつだったみたいで・・
ここ数日、俺は久保ちゃんのことばかり考えてた
久保ちゃんに俺よりも近くて大切な存在がいたら・・ってそればかり
俺は落ち込みつつ、すっげぇ・・考えた
俺、久保ちゃんに好きなやつとかできたら・・・
イヤだって思った
俺じゃない奴と一緒にいる久保ちゃん、想像したくない
俺が真剣に考えてたら、久保ちゃんが
「時任、明日はクリスマス本番なんだよ」って言ってきた
「あ、そっか、今日はイブだったから、明日がクリスマスなんだな」
「そ。だから明日は、おうちで二人パーティしようね?」
「ま、またパーティかよ?しょーがねぇなぁ」
二人でってとこで俺はちょっとこそばゆくって嬉しくって
だから余計に、久保ちゃんに聞きたくなった
「久保ちゃん」
「ん〜?」
「クリスマスって大切な奴と過ごすんだろ?」
「うん、そうねぇ」
「じゃあ、俺とでいいのか?」
「・・うん、?」
「・・・一緒に過ごしたい奴、いたりすんのか?」俺が真剣に聞くと
「・・そうねぇ、俺は・・時任君と過ごしたいんですけど?」
久保ちゃんも立ち止まって真剣な瞳で答えてくれた
・・そっか、俺は何悩んでたんだろ
久保ちゃんは俺の相棒で
パートナーで、親友で、大切な存在で・・
これからも一番近くにいる唯一のヤツなんだ
それは絶対に信じられるコト―
「久保ちゃん」
「ん〜?」
「明日のメイン料理はカレー以外なっ!」
「りょーかいデス」
久保ちゃんが目を細くして微笑んだ
外は寒いけど、俺はますます心があたたかくて
今日の楽しいパーティと明日のクリスマス・・・
二人で過ごせることが、何よりすげぇすげぇ
嬉しかった
荒磯ベースですが、過去の記憶のない時任、また二人が出会ってはじめてのクリスマスといった設定です;
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