「あら。おはよ」
太陽がちょうど真上にあるころ時任が起きてきた
「・う〜はよ・・」
「辛そうね?二日酔いしちゃった?」
「・・あ〜・・・微妙に頭イテェ〜」
とこめかみを押えてる
「あらら・・、結構飲んじゃったもんねぇ」
普段寝起きの悪い時任は朝方までの酒盛りのせいか、いつもよりさらに眠そうだ
「お水いる?」
「いる」
時任が昨夜、前の日寝すぎたせいで眠れないと、酒やつまみを買い込み
日が昇るまで、二人で飲んだ
もともとあまり強くない時任は先に潰れて寝てしまったのだ
ほろ酔いの時に止めてあげればよかったかなぁ
でもなんだか楽しそうな姿見てたら俺も楽しくて・・
「はい。どうぞ」
「サンキュ」
いっきに飲み干すと
「・・つーかなんで久保ちゃんは普通なんだよ」
ちょっと不機嫌そうに聞いてきた
俺が二日酔いしてないのが不満みたいだ
少し苦笑しながら
「なんでっていわれてもねぇ。時任よりは強いから」
と答えると怒ったようにプイッとそっぽ向く
「・・ちぇ〜、なんでもかんでも俺より強いんでやんの」
あららスネちゃったかな
頭痛いみたいだし、少し優しくしてあげなきゃね
「今日は昼ご飯俺が作ったげるからゆっくり寝てなね」
お前の当番だったけど
「・・まじで?」
ピクッと時任の耳が動いた気がした
すぐに機嫌が直ったのがしゃくなのか、笑顔をこらえてる
その仕草につい微笑んでしまう
「何が食べたい?」
「ドリア!」
「・・・えーっと、カレードリア?」
時任は「ゲッ!」と勢いよく振り向き
「カレーじゃなくて!ただのドリアがいいっ!」
・・そう言うと思ってわざとイジワル言っちゃうんだよね
「そう?」
「そーなの!」
でもまぁ
「じゃぁ今日は特別に、ハンバーグドリアにしようかな」
「!マジで!?久保ちゃん!」
今度は喜びを体全体で表現するように、嬉しそうに近寄ってくる
「うん」
「やっりぃ!!」
・・・飽きないなぁ
くるくる変わる表情見てると可愛いと思う
「二日酔いは大丈夫なの?」
「ああ!すっかり治った」
ぷっ
こんなことで治っちゃうなんてね
「簡単でいいね」
そう言うと少しムッと顔を赤くしてたけど
「人を単純みたいに言うな〜っ」
それでも嬉しそうに笑っている
それだけでただ、平和だと思う
二人でいるだけで日常が穏やかに過ぎることを感じている
お前の一挙一動が気になって
もっと見たくてつい、からかってしまう
わっかんないだろうねぇ、お前には
「単純でしょ?」
「単純じゃなぁくて!素直なの!俺様はっ!」
今度は少し得意顔でそんなことを言ってる
あ〜あ、かわいいなぁ・・
俺がこんなふうに思ってるなんて
素直で単純な時任にはわかんないだろうねぇ
「んじゃ久保ちゃんスーパー買い物行こうぜっ」
「スニッカーズも無くなったことだし?」
「おうっ俺様アイスも食いたい!」
「了〜解」
ま、とりあえずは可愛い時任様の言うこときいときましょ
お前の色んな顔見たいし・・・
「久保ちゃーん、何してんだぁ、行くぞっ」
「はいはい」
俺はずいぶん欲張りになったもんだぁね
・・人間、だったんだなぁなんて思う
だから、そうだね
今はまだ壊したくは無いけどね
今はまだこのままでいたいと思うから
この日常に浸っていたいと思ううちは、
今はまだ・・
お前の素直な笑顔だけでいいと思うから