俺は、もう余裕なんてなかった。
ガツガツと腰を打ちつけ、そのたびに結合部からグチャグチャと濡れた音が聞こえる。
愛おしかった。この腕に抱く全てが・・、
俺を抱きしめ、精一杯に俺を受け止める時任が愛しい―!
いつの間にか、隙間なく密着した俺の背中に、時任の足が絡まっている。
快感を追うあまり、無意識のものだったのか。
それでも良かった。もう逃げないのだと、俺を受け止めるのだと、そう言ってくれているような気がして、快感度が大きく上がり、心が震えた。
時任、愛してる―――!
耳元で囁くように言ったその言葉は俺の心からの叫び。
それが聞こえたのか、時任はしがみつく両手両足を強くした。
激しく腰を動かしながら、おまえは俺を受け止めようとしてくれている。
時任の硬い高ぶりに手をやると、はちきれんばかりに膨らみ、ぬるぬると先走りの液を流していた。
「っときと・・もう、イッちゃいそうだね、・・」
俺も限界が近かった。
けれどイキたくなかった。
だってそうじゃない。
これが終われば、、お前は・・・。
お前は俺を許さないだろう。無理やり体を開かせるなんて、・・ひどいよね。
でも―、お前の体は俺を嫌がっていない。
素直なのは躰だけだと知っていても。それでも、この体が、俺を感じてくれる時任が、愛しくて、愛しくてたまらなかった。
一段と強く腰を速めながら、時任自身を強く扱く。
「う、、ああっ――――っ!!!」
「く・・・っ!」
二人の間に時任の白い液が放たれたと思うとすぐに、時任の中に思いっきり吐き出していた。びくびくと俺を締め付ける時任を感じながら、俺は強く、時任を抱きしめた。
お前は俺を許さないだろうか。
それでも、俺はお前を離さない。
お前に恨まれようと、嫌われようと、後悔はしない。
そしてお前が逃げようというのなら、俺はまた無理にでもお前を抱くのだろう。
ごめんね、と何度も優しいお前に言いながら。
(完)