久保ちゃんのお留守番

8月24日〜

 


「久保ちゃん、俺2、3日ちょっと出てくるから」

 

 

ギラギラと意志を宿したような強い目で時任がそんなことを言い出したのは、つい先日のことだった。

 

 

 

 

 

時任が突拍子もないことを言い出すのはいつものことだけれど、その日はいつものようにふんふんと聞き流すわけにもいかなかった。

2,3日?・・・っていうかそれって一体。

 

「どこに?」

 

夕飯のカレーのために軽快な音を立てていた包丁の手を止めて軽く振り返ると、俺のすぐ後ろで仁王立ちしていたらしい時任は「それは・・」と目を泳がせた。

 

「ど、どこって、・・ちょっとそこまでだよ!」

 

時任は少し焦ったような顔で、そのへんのスーパーにでも出かける主婦のようなことを言う。

 

「ちょっとそこまで、ねぇ?」

「そうだよっ」

 

うまく嘘のつけない時任はおおよそごまかしともいえない言葉で、「男には黙って行かなきゃなんねーときがあんだ」と、何かの受け売りらしき台詞を声高々と叫んでいる。

 

「ふーん・・」

 

咥え煙草の煙のせいか、はたまた切りかけのタマネギのせいか。じんわりと沁みた目を細めてから、長くなった灰をシンクに落とした。

 

「で?何しに行くわけ?」

「何って、・・しゅっ、修行だよ!修行!」

「修行、ねぇ?山にでも籠るつもり?」

「そーだよっ、心身ともに磨いてくるんだよっ」

「へぇ・・」

 

さてはまた誰かに、変な入れ知恵でもされたかな。

その相手にだいたいの予測はつくけれど、今度はいったい何を吹き込まれたのやら。

内心でため息をつきながら、黙って頷いて良いものかとしばし考えてみた。

 

これまで一度たりとも外泊などしたことのない時任が、数日も家を空けるという。

いったいどこに何をしにいくのか。何か危険なことであれば入れ知恵した相手が止めるだろうし、そうでなくとも時任が訳もなく無謀な真似をするとも思えない。・・いや、たぶん。

 

大事に育てた箱入り娘が初めて彼氏の家に外泊すると知った男親の気持ちってこういうものなのかなぁ、とこちらも突拍子もないことを考えていると、沈黙をどうとったのか時任はいかにも自信満々といった風に胸を張った。

 

「久保ちゃん、心配なんてすんなよ?この俺様に不可能はないぜ!さらに男前になって帰ってくっから楽しみに待ってろよなっ。まぁ俺は今でもじゅーぶん男前だけどな!はっはっはーっ」

 

 

・・・いや、フツーに心配ですよ、時任クン。

 

 

 

 

翌朝、時任は簡単な着替えだけを小さな鞄に詰めて、「じゃっ」と、まるでコンビニにでも行くように出て行ってしまった。

 

さて、どうしたものかね。

2、3日と言っていたけれど行く先も何も聞いていない。

携帯は持っていたようだけど、あの様子じゃ連絡もしてこないだろう。

という予想通り、その日の深夜になっても時任からの連絡は一切無かった。

 

「だから心配、するってば・・」

 

何杯目かになる濃いめのコーヒーを啜りながら、煙草を灰皿に押しつけてぼやく。

ちゃんと連絡するように言えば良かっただろうか。そもそも行かせないと一刀両断してしまえば良かったのか。

いや、たとえ俺がいくら引き留めたとしても、時任が一度決めたことを止めるはずもなかった。

だからどちらにしても俺はこうして、やきもきとしながら帰りを待っているしかないというわけだ。

 

「・・・俺って忠犬ハチ?」

 

こうして仕事にも行かず家でじっと帰りを待っているあたり、飼い主に忠実なワンコに似ているような気がする。あいつが帰ってくるまで大人しくお利口にお留守番・・と。

・・・あれ。確かあれってご主人サマは帰ってこないんじゃなかったけ?

そんで哀れハチは・・・

 

と思考が飛躍し始めたところで、電話が鳴る。

ああ、やっときたかと、一息吐いて受話器を取った。

 

――さん、どういうことか教えてくれない?」

 

相手を確かめることもなく電話に出るなりそう尋ねると、よく知る耳障りの良い声がくすくすと耳を擽った。

 

「おやおや、久保田君。珍しいですね、そんなに慌てて」

 

芝居がかった楽しそうな声に、はぁ、とあからさまなため息が漏れる。

分かっていてこの時間まで連絡を寄越さないのだから、まったく人が悪い。

 

「家猫が家出して気が気じゃないもんでね」

「ああ、それは心配ですね。・・外の世界を知らない家猫なら迷ってしまうかもしれない」

「そういうこと。まぁ、鈴はついてるみたいだからすぐに見つかるだろうけど」

「おや、それはもしかすると私のことでしょうか」

「他に誰かいるっけ?」

 

あまり良いともいえない機嫌はよく分かっているだろうに、面白がるような台詞は相変わらずだ。

本当食えない人だなぁとため息混じりにぼやくと、鵠さんは「すみませんね」とさらりと謝ってから本題に入った。

 

「ご心配なく。彼は明後日には戻ってきますよ。お願いしたお仕事は明後日の午後には終わるでしょうし」

「仕事・・、ねぇ?」

「言っておきますが、彼が自ら志願してきたことですよ。私は久保田君に相談するべきだとも申し上げました。しかし聞き入れず、一人でやり遂げたいのだと言って聞かなかったのは彼です」

 

無意識に一段と低い声を出してしまったせいか、鵠さんはとってつけたように説明を付け加える。

それから「だから私に銃口を向けるのだけはやめてくださいね」と楽しそうに笑った。

 

「安心してください。いつも貴方にお願いしているような仕事じゃありませんから」

 

そうでなくちゃ困る。時任にああいう仕事は向かない。うまくやれるかやれないかという問題ではなく、後ろ暗い仕事を平気な顔でできる人間ではない。もちろんそれはこの男もよく分かっているのだろう。

 

「仕 事内容についてはごく普通の学生がするようなものですよ。時給もそれ相応のものです。時任君にとっては初めてのアルバイトと言ったところでしょうか。報告 によれば、彼は慣れないなりに頑張っているようですよ。ああそれから、その間うちの空き部屋に泊まっているのでそちらも心配はいりません。早朝から深夜ま でのバイトなのでね」

 

早朝から深夜までの短期バイト、となると仕事内容はなんとなく予想のつく。体力仕事の類か。

鵠さんがそういうのであればおそらく大丈夫だろうけど、まともに働いたことのないあいつにとって大変な事であることに変わりないだろう。修行というのもあながち嘘じゃないというわけだ。

 

「はあ・・、それはご迷惑をおかけシマス」

 

それにしたってわざわざ鵠さんの家に宿泊するあたり、よほど俺には内緒にしておきたいらしい。

こうして連絡を受けていることなど時任は知らないはずだから、本当に何も知らせず一人の力で金を稼ぎたいということなのだろう。

一体なんのために?

何か欲しいものでも出来たのかな。

さらに男前になって帰ってくるとかなんとか言ってたけど、自立心でも芽生えたのだろうか。

 

・・・まぁ、今は黙って留守番しているしかないか。

 

「宿泊料や斡旋料は今回は頂きませんよ。頂くとしたら時任君からですが、少ないお給料を奪ってしまうのは可哀そうですから」

「それはどーも」

 

形ばかりに礼をのべると、「健気で可愛らしいお願いを無碍にはできませんから」と、鵠さんは意味ありげなことを言って通話を切った。

 

それにしても珍しい。

鵠さんは別段面倒見が良いわけじゃない。見返りがあること、興味があることについては自ら手を伸ばすことはあるが、なんの利益もないことを自らするほど慈善的でもない。

 

時任だから、だろうと思う。

あいつは人に簡単には懐かないようで、一度信用すると面白いほどに相手の懐に入ってくる。

分かりやすい虚勢や威嚇も可愛いもので、真の強さとは裏腹な素直な瞳は、俺たちのような側の人間から見れば酷く眩しく、それと同時になぜか庇護欲を誘う。

誰にも興味がなかった自分がそうなのだから、一度あいつの魅力を知ってしまえばきっと誰でも手元に置きたいと思うだろう。

だからこそ、俺はあいつをひと時も他にはやりたくなかった。

時任にどんな目的があって、それが何のためであろうが―――。

 

金が欲しいならいくらでも稼いでくるのになぁ。

どこかへ旅に出たいならいくらでも連れて行ってやるのに。

あいつが普通に生活していけるくらいには、俺は働くし自分の手だっていくらでも汚せる。

・・まぁもともとキレイな手ではないけど。

 

もはやこうなると庇護欲とはいえないなぁと苦笑する。

思えばそんな純粋なものであったことなど、今までなかった気がする。

あいつに関してはたぶん初めから。

働かせずに居場所だけを与えて、ここにずっと居たいと依存させてしまうように。甘く、優しく。

いつも俺の方だけを向いているように。

 

「ほんと、とんだ自己チューだよねぇ・・」

 

こんな風に感情を持て余したとき、あいつを得た今の自分の本質というものを嫌というほど実感させられる。

まだ手放せない、なんてよく言ったものだ。

きっと、もう二度と―――。

 

 

 

ねぇ、だから時任。

なんでもいいからさ。

早く。

早く、帰ってきてくれないかな。

 

 

 

********

 

「今日で3日目、か」

 

時任が家を出てから3日目。

鵠さんの話によれば、時任は今日の夜には帰ってくるはずだ。

 

カレンダーをぼんやりと眺めながらも、頭の中は家出した愛猫のことばかり。

だって家猫って帰り道とか分からなくなりそうじゃない?放し飼いしてたわけでもないしさ。

 

「帰ってきたら本当に鈴、つけようか。まずは首輪買わないと・・」

 

こんなことを真剣に考えていると時任が知れば、どんな顔をするだろう。真っ赤な顔で「俺は猫じゃねぇ!」とぶりぶり怒る姿が目に浮かんで、ふっと笑みが漏れる。

 

思い出し笑いなんて、俺もいよいよ末期だ。

 

この3日、明らかに増えた喫煙量に換気が追いかず、部屋の空気は真っ白になった。

帰ってくると怒られるだろうから窓を開けてみるけれど、相変わらず視界は悪い。

そう思いながらも新しい煙草に手を伸ばして、俺はどうにも落ち着かない切なさをやり過ごすしかなかった。

 

「・・・あれ?」

 

そんなとき、ふと、あることに気づいた。

ぼんやりと眺めていたカレンダーには、今日の日付。

 

8月24日。

記憶が正しければ、自分の生まれた日というやつだった。

 

誕生日に気づいたのなんて何年ぶりだりだろうか。

こうしてマジマジとカレンダーでも見つめる機会でもなけりゃ気づきもしない。それくらいなんの感慨もないものだった。

時任が出て行ってから頻繁にカレンダーを眺めているせいで、図らずもその当日に気づいてしまったらしい。

そしてそのときになって、時任が急にバイトを始めた理由に思い当たった。

もし、その通りだとしたら。

 

「・・・・確かに、健気で可愛らしいお願いだぁね」

 

照れたようなあいつの笑顔を思い浮かべて、じわりと、何かが胸にこみ上げる。

それは温かくて変にくすぐったくて。

時任に会うまでは、決して知ることのなかったものだった。

 

 

 

 

 

「久保ちゃん!誕生日おめでとう!」

 

日付が変わる3時間前、ただいまよりも先に元気な声が豪快な足音とともに帰ってきた。

 

「あー間に合ったな。つーか外まじ暑かったぁ」

 

玄関まで出迎えた俺に、時任は両手に荷物を抱えて上機嫌に笑う。

 

「これ、ケーキな!んでこれがケンタッキーのチキン!久保ちゃん夕飯まだだろ、早く食おうぜ」

 

キラキラの輝いた瞳で嬉しそうにまくしたてる時任に、ここ数日すっかり静まりかえっていた部屋が一気に音を立てる。

止まっていた時計がようやく動き出したかのように、様々な音を立てて時が進む。

 

少しばかり焼けた肌と日向の匂い。鵠さんの言うように太陽の下で元気に働いていたようだと分かるほど、時任は太陽のような元気な笑顔を見せてくれた。

 

「なんだよぼけっとした顔して」

「・・・いつもこの顔だけど」

「あ!さてはお前自分の誕生日忘れてたんだろ?」

「んー、まぁ・・」

「しょーがねぇなぁ。ほらほらとりあえずここあちーし、中入ろうぜ」

 

冷やしておいた部屋でも体温の高い時任は不満だったらしく、クーラーを全開にしてソファでだらりと座り込む。風を送るようにぱたぱたとシャツを動かす胸元からなめらかな肌が見えて、ついじっと見入ってしまった。

 

「どうしたんだ、久保ちゃん」

「いや、・・時任だなぁと思って」

「は?なんだそれ」

 

怪訝な顔をしてから「変な久保ちゃん」と笑う時任が眩しい。

数日。たった数日出ていただけなのに、何か自信のようなものが窺えて、自分の知らない顔が少しばかりおもしろくないと感じてしまう。

 

「修行、終わったんだ?」

「へ?・・・あ、おうっ、無事やりきったぜ」

「ふーん、大変だった?」

「ま、まぁまぁな。―--そ、それより!久保ちゃん、これっ」

 

少しばかり意地の悪い俺に時任は慌てて話を変える。そしてごそごそと荷物から何かをひっぱりだして、おもむろに俺の目の前に突き出してきた。

 

「なあに、これ」

「いーから開けてみろって」

 

小首を傾げると時任がせかすように言った。

受け取った包みを丁寧にはがしていく。そわそわとしている時任を横目に中に入っていた小さめの箱を開ける。

中身はサイズのわりに重みのある、シルバーの塊。ジッポだった。

シンプルだけど、サイドには精巧な彫刻が施してあるデザインで、決して安いものではないと分かる。

ケーキや料理だけじゃなく、時任はプレゼントまで用意してくれていたのだ。

 

「久保ちゃんオイル入れるのとかめんどくせーとか言ってたけどさ、似合いそうだなって思ってさ」

 

恥ずかしいのか、時任は照れたような顔でぶっきらぼうに言う。

 

「ライターよく無くすだろ?そんくらい重いやつの方が無くさねーだろうし」

 

手のひらの上でシルバーの塊が、ずしり、と重み以上のものを感じた。

 

ねぇ、これを買うため?

こんな風に誕生日を祝ってくれる為に家出してたの?

修行なんて可愛い嘘ついて、大変な思いして買ったんだって言いもせずに。

 

『俺もバイトでもすっかなぁ』

 

時任はいつも、俺が金をあげるたびにそう言って複雑そうに口を尖らせていた。

働く必要はないよといつも首を振っていたから、今回俺には余計に言えなかったのかもしれない。

それはお前に自由を与えない、俺の単なるエゴだったのに。

 

このプレゼントもお前のエゴというやつなのだろうか。

自分で稼いだ金で買った。そんなプライドは時任の中でだけ誇示される。俺には見せることなく。

 

お前がこうして俺に与えてくれた物には、俺のような醜い感情は一切見られない。

それが眩しい。こんなにも眩しいものが俺の傍にある。

余計に俺の醜い影を浮き彫りにして、時任は屈託のない純粋な想いを俺にぶつけてくれる。

 

「もしかして気に入らねぇ?」

 

じっとジッポを眺めていると時任が不安げにのぞき込んできた。

 

「いや、すごく嬉しいよ?」

 

気に入らないわけがない。初めて働いて、その金で時任が選んでくれたものだ。

 

「そっか?お前表情乏しいからわかりにきーよ」

「ごめんね。本当に嬉しいんだって」

「そっか」

 

嬉しくないわけがないじゃない。ただ喜び方よく知らないだけで。

ああ、俺もお前みたいに分かりやすく喜べたらいいのに。

だってこんなに温かいものを知らない。

こんなにもこみ上げる愛しさを知らない。

 

「気に入ったなら絶対無くすなよっ?」

「うん、無くさないよ」

 

満足げに笑う時任にふっと目を細めて、ちょっと大人っぽくなったかなぁとそんなことを思う。ほんの数日離れていただけなのにね。・・・・何か大きなものを成し遂げた探検家のように得意げな顔が子供のようだけれど。

どこか精悍したようにも感じる焼けた顔を見ながら、男前になって戻ってくるって言ったのもあながち嘘でもないかもなぁと思う。

 

「ほら料理も食べちまおう!俺腹減って死にそー!」

 

そう言われて初めて空腹を感じるから不思議だ。そういえばここ数日まともに食事をとってもいなかったっけ。

今の今までまったく忘れていたっていうのに、時任の存在というのは俺の体にまで影響するらしい。

ああ、もう本当。――――まいった。

 

「あとで俺がオイル入れてやるよ。やり方しらねーけど。教えてくれればできる・・・って、久保ちゃん?」

 

ぽすりと時任の後ろから肩に顔を埋める。

高い体温と汗の混じった日向の香りに包まれながら、無意識にふーっと息を吐く。

ああ、時任だなと、ようやく力が抜けた。

 

「どうした?」

「ううん」

 

不思議そうな時任の声が触れ合っているところから響いてくる。嫌がりもせずにじっとしてくれてるのをいいことに、華奢な身体に両腕を回した。

 

「久保ちゃんあちーよ」

「んー」

「しかたねーな。冷房強めっぞ」

 

こんなスキンシップ、いつもなら恥ずかしがるくせに、今日は誕生日だから大目に見てくれるらしい。

 

「ねぇ、時任」

「んー?」

「ありがとね」

「おう」

 

こみ上げたもののまま、心から溢れた言葉。

心のこもったプレゼントはこれまでにない宝物となった。

けれど、胸に渦巻く感情は複雑にいろんなものが入り交じる。

なんだかな、これって。

とりあえず今は、うれしさ半分、ほっとしたのが半分。

 

はぁと息を吐いて甘えるように首筋に顔を埋めたままギュッと抱き締めると、今度はくつくつと笑い声が響く。

 

「なんだよ久保ちゃん、俺がいなくて寂しかったのか?」

「・・・うん、そうかも」

 

小さく答えると、時任は「しょうがねぇなぁ」と楽しそうに笑った。

 

自己中でもなんでも、こうしてずっと腕の中に閉じ込めていたいと思う。

出来ることならいつも、俺の目の届く場所でこっちを見ていてほしい。

そんな狭い世界に時任が甘んじて収まってくれるとは思えないけれど。

 

・・・・やっぱり今のうちに首に鈴でもつけておこうかな。

見つかりやすいように。飼い主のところへちゃんと戻ってくるように。

うーん。できれば外からしか開けられない鍵でもつけたいところだけど、それはさすがに嫌がるだろうなぁ。・・とりあえず首輪で妥協しておくか。

 

俺は時任が知ればぎょっとするようなことを一人考えながら、それを実行することになるそう遠くない先の日のことを思ってふっと口端を緩めた。



<(_ _)>

 

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