久保ちゃんとの思い出は、クサるほどある。
言葉がわりぃな。
だってずっと一緒にいたんだからさ、それこそ、俺が忘れてしまった年月と同じくらい、
久保ちゃんとの日々があったんだ。
俺は久保ちゃんと出会う前の自分を知らない。
それは俺にとって初めから”無かったもの”だから、欲しくもない。
だから俺にとっての人生は、久保ちゃんに出会ったときからあるんだ。
俺の人生、なにもかもが一生忘れない大切な思い出。
だってそうだろ?
久保ちゃんと出会ったこと自体が、忘れちゃならない大事なモンなんだからな。
あー、ちゃんと口に出して伝えとけばよかった。
久保ちゃんはすぐに俺を抱きしめて、聞くにも恥ずかしい言葉を照れもせず言うもんだから、
逆に俺は恥ずかしすぎて、なんもいえない。
一度くらい、ちゃんと言ってやればよかった。
小さく後悔した俺だけど、これから言ってやればいいんだよな。
だって、今は離れててても、きっとすぐに見つけだすから。
にしても、ここは真っ白だなー。
いやいや頭が真っ白とかそういうイミじゃなくて、見るもの全てが真っ白なんだよ。
やけに暖かいんだけどさ、久保ちゃんがいないんじゃ、昼寝もできねぇじゃん。
−−さて、久保ちゃんはどこにいるんだ?